ゴックン期の離乳食の進め方は?献立は?どの位の量を食べさせる?

離乳食 ごっくん期
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よく「ゴックン期」とか「モグモグ期」とかって聞くんですけど、それってなんですか?

赤ちゃんが離乳食を進めていくのには、色々な段階があるの。

赤ちゃんの成長の度合いや月齢に合わせて離乳食を分けたものだよ。

離乳食の ”ステップアップ” の呼び方だって考えるといいかもね。

「ゴックン期」「モグモグ期」「カミカミ期」「パクパク期」と呼ばれていて、4つの段階に分かれているんだよ。

なるほど。4つも段階があるんですね。

まだまだ知らないことがいっぱい。勉強しないと!

知らないことがあるのは、当然のことだよ。

ママ歴だって赤ちゃんと同じ月齢なんだから!

今日は「ゴックン期」について色々話していくね!

4つの段階に分かれている離乳食。

赤ちゃんの体の発達に応じて、離乳食も色々とステップアップしていきます。

スタートから卒業まで、少しずつ変化していくポイント大きく分けて7つあります。

  1. 赤ちゃんの舌の動かし方・食べ方
  2. 1日の離乳食の回数と食べる時間
  3. 1回あたりの食べる量
  4. 食べられる食材の種類
  5. 使用できる調味料
  6. 食材の大きさや固さ
  7. 調理方法

これらを赤ちゃんの成長・月齢別に分類していくと、「ゴックン期」「モグモグ期」「カミカミ期」「パクパク期」の4段階に分けられます。

その中から、今回は「ゴックン期」について考えていきたいと思います。

ゴックン期って一体なに? どんな時期なの?

ゴックン期の赤ちゃん

離乳食初期の頃を「ゴックン期」といいます。

月齢では5~6ヶ月頃です。(赤ちゃんの成長には個人差があるので、あくまで目安です。)

この時期の赤ちゃんは、舌を前と後ろにしか動かせられません。

食べ物を口の中に入れ口を閉じ、「ゴックン」と飲み込むことは赤ちゃんにとって大変なことです。

大人には当たり前で簡単にも思える「ゴックン」だけど、それまで母乳やミルクの液体しか飲んでこなかった赤ちゃんには、固形物を飲み込むのは劇的な出来事なんだよ。

赤ちゃん側の事情を少し頭の片隅に入れて離乳食をスタートさせると、もし赤ちゃんが離乳食を食べてくれなくても、イライラせず気長に進めていけるのではないかと思います。

上手に「ゴックン」できたら、「すごいね!」「上手だね!」とほめてあげましょう。

ほめられるって赤ちゃんも嬉しいし、ほめている側もテンションがあがりますし、離乳食の雰囲気もよくなって相乗効果が期待できます!

離乳食の進め方の目安

離乳食ゴックン期

5~6ヶ月頃のゴックン期。

どんな感じで進めていけばよいのかを頭にいれておくだけで、焦ることなく離乳食を始められます。

離乳食初期の最初の1ヶ月間は、1さじが基本。

1さじ食べられればOKです。

食べない日もあって大丈夫。

この1ヶ月は栄養補給のための離乳食ではなく、この先一生続く「食べること」の練習をするためです。

  • 食べ物をお口の中に入れる
  • ゴックンする
  • 離乳食が楽しいと思える
  • また食べてみたいと感じる

赤ちゃんの出来る・感じる気持ちを大事にしてあげたいですね。

「1ヶ月かけて、ゆっくり進めていく」というイメージで始めていきます。

離乳食でイライラしないコツは、毎回はじめる前に「1ヶ月かけて、ゆっくり進めていくものなんだ」と声に出して言うといいよ。

もし食べなくても焦らないし、大きな心で赤ちゃんに接することができるはず。

ぜひ、試してみてね!

「ゴックン期」 5~6ヶ月頃
赤ちゃんの食べ方 口に入れた食べ物を舌で前後に動かしながら少しずつ移動させ「ゴックンと飲み込む」
1日の回数 1回食
食べる時間 午前10時頃(が理想)
かたさの目安 なめらかにすりつぶす、裏ごしした状態
調理方法 すりつぶす、裏ごしする
食べる量 1回1さじからスタート ~ 少しずつ増やしていく
使用できる調味料 和風のだし、野菜スープ

赤ちゃんだけではなく、ママも離乳食スタートの準備期間だよ。

赤ちゃんはすぐに食べてくれないかもしれない。

ママもすぐに食べさせられないかもしれない。

お互い1ヶ月かけてゆっくり進んでいこう。

1ヶ月かけて次のステップへ進むと思ったら、焦りや不安は少なくなるよね!!

ゴックン期の献立作り4つのポイント

ゴックン期の離乳食は、消化の良いものを選びます。

ポイント❶
  • なめらかにすりつぶし・裏ごしした10倍がゆを、1日1回1さじからスタート
  • 初日は、10倍がゆを作った上澄みの「おもゆ」を食べさせるのもおすすめ
  • 赤ちゃんの様子を見ながら少しずつ食べる量を増やしていこう
  • かたさは、トロトロのポタージュのイメージ
  • すりつぶしたり、裏ごししたりする
  • 水分の量にも気をつけて!
  • 赤ちゃんが食べない場合、かたさに問題があることが多い
  • 慣れてきたらヨーグルトくらいのかたさにステップアップ

1日目から上手に食べられてまだ食べたそうにしていても、1さじだけにしておこうね。

初めての食べ物に挑戦する時は、

「便がいつもと違っていないか?」「アレルギー反応は出ていないか?」など食べた後の赤ちゃんの様子をよく観察しよう。

ポイント❷
  • おかゆに慣れてきたら野菜のペ-ストに挑戦
  • 初期におすすめの野菜をやわらかくゆで、和風だし等でのばす
  • 「おかゆと野菜」の2品や「野菜のおかゆ」という風におかゆと野菜を混ぜてしまうのもバリエーションが豊かに!
ポイント❸
  • 野菜になれたら、タンパク質もプラスしよう(4週目あたりがおすすめ)
  • 赤ちゃんの離乳食が順調に進んでいるようなら、白身魚(鯛、ひらめ)や豆腐に挑戦

新しい食材に挑戦するときは、必ず1日1さじを守ってね!

特にタンパク質は、取り過ぎると赤ちゃんの体に負担になってしまうので気をつけよう。

ポイント❹
  • 食べる量も増えてくる4週目くらいからは、2品献立にステップアップしよう
  • 10倍がゆに野菜やタンパク質(白身魚や豆腐)を加え2つ以上の食材を使ったメニューにしてみよう

離乳食初期のゴックン期は、まだまだ準備期間。

赤ちゃんの内臓機能は、まだまだ未熟。

順調に食べられていても、沢山あげるのは控えようね。

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ゴックン期の進め方

ゴックン期 おかゆ

次は、「ゴックン期」の具体的な進め方だよ。

ゴックン期 1週目

離乳食のスタートです。

あまり気合いを入れず、気持ちにゆとりをもって進めていきましょう。

母乳やミルクを飲めるのだから、おもゆ(10倍がゆ)だって飲めるはず・・・という思い込みはやめましょうね。

赤ちゃんにとっては、母乳やミルクとおもゆは全くの別物です。

離乳食初期の段階では、栄養を摂ることが目的ではなく、「ゴックン」と飲み込めるようになり慣れることです。

ひとくち「ゴックン」できれば上出来です。

離乳食後に母乳やミルクをほしがった時は、飲みたがるだけ飲ませてあげましょう。

初日にできなくても、焦らないで!

また、明日チャレンジしようね。

1週目のメニュー 食材
1日目 おもゆ 大さじ1
2~5日目 10倍がゆ 大さじ1
6~7日目 10倍がゆ 大さじ1 和風だし 小さじ1

離乳食初日は、「おもゆ」にするとスタートしやすいと思います。

「おもゆ」とは、おかゆを炊いた時の上にたまっている上澄みのことです。

なめらかさが足りない場合は、茶こしなどを使ってこしてあげましょう。

ゴックン期 2週目

ゴックン期 野菜
おかゆが上手に「ゴックン」できるようになったら、野菜類に挑戦します。

おすすめは、あくの少ない野菜です。

おすすめの野菜
  • かぶ → 皮をむいてやわらかく煮る
  • キャベツ(葉先の部分)→ 葉先をゆでてすりつぶす
  • にんじん → 皮をむいてやわらかくゆで、裏ごしする
  • じゃがいも → 皮をむいてやわらかくゆで、裏ごしする

赤ちゃんが新しい食材の味に慣れること・アレルギー反応などを見るためにも、同じ食材を2日ほど続けてみるといいかもしれません。

2週目のメニュー 食材
1日目 10倍がゆ 大さじ1 かぶ10㌘
2日目 10倍がゆ 大さじ1 かぶ10㌘
3日目 (じゃがいも15㌘を主食に) じゃがいも15㌘+にんじん10㌘ 和風だし 大さじ1
4日目 10倍がゆ 大さじ1 キャベツ10㌘+にんじん10㌘ 和風だし 大さじ1
5日目 10倍がゆ 大さじ1 キャベツ10㌘+じゃがいも10㌘
6日目 10倍がゆ 大さじ1 キャベツ10㌘+にんじん10㌘ 和風だし 大さじ1
7日目 10倍がゆ 大さじ1 キャベツ10㌘+かぶ10㌘+にんじん10㌘

和風だしは、野菜に混ぜペースト状にしたり、おかゆに混ぜて風味のあるおかゆにしたり、変化をつけてあげると赤ちゃんも飽きないよね。

おかゆと野菜を混ぜて、野菜ペースト入りのおかゆにするのもおすすめ。

赤ちゃんが飲み込みづらそうにしていたら、水分を足してなめらかにしてあげてね!

ゴックン期 3週目

ゴックン期 野菜 おかゆ

赤ちゃんの様子が順調なら、おかゆや野菜の種類を少しずつ増やしていきましょう。

とはいっても、まだ形のあるものではなく、なめらかにすりつぶし・裏ごししたものをあげて下さい。

こんな食材をプラスしてみよう
  • 豆腐 → 絹ごし豆腐をゆでて使う
  • しらす → ゆでて塩気を抜き、すりつぶす
  • ほうれん草 → 葉先をゆでて水気を切り、すりつぶす
  • 食パン → 耳は除き、やわらかい部分だけを小さくちぎる
  • かぼちゃ → やわらかくゆで、皮を取りすりつぶす

食材の種類が増えてきたのと同時に、赤ちゃんが食べにくくないか・なめらかな食感かを確かめてみてね。

実際にママが試食してみるのが1番だよ!

3週目のメニュー 食材
1日目 10倍がゆ 大さじ2 キャベツ10㌘ 野菜スープ 大さじ1
2日目 10倍がゆ 大さじ2 かぼちゃ10㌘+しらす5㌘
3日目 食パン 5㌘ ほうれん草10㌘+かぼちゃ10㌘+しらす5㌘ 和風だし 大さじ1
4日目 食パン 5㌘ キャベツ10㌘ 野菜スープ 大さじ1
5日目 10倍がゆ 大さじ2 キャベツ10㌘+かぼちゃ10㌘
6日目 食パン 5㌘ キャベツ10㌘+かぼちゃ10㌘ 野菜スープ 大さじ1
7日目 10倍がゆ 大さじ2 ほうれん草5㌘+しらす5㌘ 和風だし 大さじ1

3週目くらいから、小麦の食材にも挑戦してみましょう。

アレルギー反応が出る場合もありますので、初めてあげる場合ほんの1さじにして下さい。

我が家の長男は小麦アレルギー。(他にもあるけど)

完全除去食でやっています。

小麦がアレルギーだと、パン・めん類・調味料・揚げ物とにかく色々なものが食べられないの。

天ぷら、フライ、ぎょうざ系はダメだし、麦茶もダメ。

あげたらキリがないくらい小麦関連は沢山ある。

アレルギーの件は、また別の機会に話すね!

ゴックン期 4週目

鯛 白身魚 離乳食

タンパク質に白身魚をプラスしてみましょう。

おすすめは、消化が良く脂肪分の少ない鯛(たい)やひらめです。

赤ちゃんが食べてくれないようなら、慣れるためにも2~3日続けて与えてみましょう。

白身魚に挑戦しよう!
  • さつまいも → 厚めに皮をむき、水にさらしてからやわらかくゆで、お湯でのばす
  • 大根 → 皮をむいてやわらかくゆで、すりつぶしてお湯でのばす
  • 小松菜 → 葉先をゆでて水気を切りすりつぶす
  • 鯛・ひらめ → ゆでて骨と皮を除き、すりつぶしてお湯でのばす
4週目のメニュー 食材
1日目 10倍がゆ 大さじ2 鯛5㌘+小松菜5㌘
2日目 食パン 5㌘ にんじん10㌘+小松菜5㌘ 和風だし 大さじ1
3日目 10倍がゆ 大さじ2 にんじん10㌘+大根10㌘
4日目 食パン 5㌘ 鯛5㌘+さつまいも10㌘+大根10㌘ 和風だし 大さじ1
5日目 10倍がゆ 大さじ2 鯛5㌘+にんじん10㌘ 和風だし 大さじ1
6日目 食パン 5㌘ さつまいも10㌘+大根10㌘
7日目 10倍がゆ 大さじ2 さつまいも10㌘+にんじん10㌘ 野菜スープ 大さじ1

パンはお湯を大さじ3ほど加え、電子レンジで30秒ほど加熱し、やわらかくなるまで蒸らすのがコツ。

蒸らしたらスプーンでよく混ぜてすりつぶしてね!

実際にどういう感じで赤ちゃんに食べさせたらいいの?

実際に赤ちゃんに離乳食を食べさせる時って、どんな風にしたらいいのでしょうか?

そうだね。実際に食べさせているところって、見る機会はないものね。

私がママ役になって2つのパターンを例にあげるから、赤ちゃん側の気持ちになって想像してみてね。

食べさせることだけに集中しているママ編

○×ママと赤ちゃん

最初に、食べさせることだけを考えているママ編として、淡々と離乳食をスタートさせるパターンです。

さ、10時になった。今日から離乳食だよ。

はい、あ~ん。

・・・(ん?りにゅうしょく?)

ほら、あ~んして!

食べるよ!

(スプーンを口にあてる)(口に入れようとスプーンを少し押し込む)

(ん~~・・・)(なんだか、かたいものがおくちに・・・)

も~。食べてよ。たった1さじなんだから。

せっかく作ったのに!

冷めちゃうじゃない(怒)

(さらにスプーンを口に入れようとする)

(全く口を開けてくれなくてイライラしてくる)

ぅ~~(おこってる)(なんかいやだ)(たのしくない)
  • 今日から離乳食
  • 10時になった
  • 慣れないおもゆ(10倍がゆ)を作ったんだから、食べて
  • 早くしないと、おもゆが冷めちゃう
  • 1日目から失敗なんて、いや

ちょっと大げさかもしれませんが、大人側が主体の離乳食です。

赤ちゃんの気持ちや状態はほとんど考えていないパターンです。

「食べさせなきゃ」と条件ばかりが先にきてしまっています。

当然、赤ちゃんが自分の思ったように食べてくれないと、イライラしてきます。

食べさせることばかり考えると確かにイライラしちゃうかも

食べる雰囲気も大事にしようとしているママ編

離乳食 食べさせる

次は、赤ちゃんの「食べたい」気持ちを引き出そうと思っているママ編として、言葉がけも工夫しているパターンです。

  • 赤ちゃんの体調は悪くない
  • 赤ちゃんの機嫌もいい(眠たい様子もない)
  • オムツも替えた
  • ママの気持ちにも余裕がある
  • 最初なんだから、食べられないこともある(食べなくて当然だと考える)

離乳食を食べさせる前に赤ちゃんの様子や状態をよく見て、自分の気持ちも整えてからスタートさせます。

今日からマンマ食べてみようか。

いっつもみんなが「あむあむ」って食べているよね。

きっと美味しいよ~。

(ニコニコしながらスプーンをそっと下くちびるに当てる)

(マンマ?)(あむあむ?)

マンマ、食べてみる?(スプーンで下くちびるをチョンと当てる)

あ~ん。(ママもあ~んと口を開け、赤ちゃんが真似できるようにする)

(ちょっとでも口に中に入れゴックンできたら、ほめる)

すごいね。ゴックンってできたね!美味しいね~。

(なにこれ。へんなあじ。おいしくない。)

(でもママにこにこしてる。なんかうれしい。)

すごいね!初めてなのにゴックンできたね。

また明日もマンマ食べようね~。

(マンマってちょっとたのしい。)

(ママ、にこにこしてくれる。)

一生懸命食べてくれて、ママ嬉しいなぁ。

よ~し!明日からも離乳食頑張るぞー!!

一緒にマンマ食べようね~。

赤ちゃんは最初から「離乳食って美味しい」ということを体感するわけではありません。

もちろん中には最初から「美味しい」と感じる赤ちゃんもいますが、多くの赤ちゃんは雰囲気の中で食べています。

赤ちゃんにとって、離乳食が嫌なものでなければ、味や食べ方は回数を重ねるごとに慣れ上達していきます。

ママが嬉しいと赤ちゃんも嬉しい。

ママが喜んでいると赤ちゃんも喜ぶ。

赤ちゃんはママが大好きなので、ぜひママの楽しい雰囲気の中に入れてあげて下さいね。

「食べさせること」が目的ではありません

「離乳食って楽しい」と感じてもらえれば、最初の離乳食は大成功です!

大人だってそうだよね。

旅行先で「美味しい」「楽しい」と感じたことも、日常で体験するとそうでもなかったり・・・

そういう意味では雰囲気ってとっても大事なんだね!

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