離乳食を食べないのはうちの子だけ?原因と安心できる対策まとめ

離乳食 食べない
管理人

「離乳食を食べない赤ちゃん」への接し方が分からず悩んでいませんか?

この記事では、そんな悩みを抱えるママ・パパのために、赤ちゃんが離乳食を食べない理由や、焦らず見守るための考え方、さらに“食べたい気持ち”を引き出す具体的な工夫を徹底解説しています。

医師のアドバイスや厚労省の調査をもとに、「うちの子だけ…」と落ち込まないための安心材料と、今日からできる優しいサポート方法が満載です。

うしくん

この記事を読んで、離乳食の時間が少しでも楽しく、親子にとって前向きなひとときになるヒントを見つけてみてね。

目次

赤ちゃんが離乳食を食べないのはよくあること!焦らず受け止めよう

離乳食を食べない

離乳食拒否は多くの家庭が経験する「あるある」

「せっかく作ったのに、まったく食べてくれない…」そんな体験をしているママ・パパは、本当にたくさんいます。

特に離乳食を始めたばかりの時期は、赤ちゃんがスプーンを嫌がる食べ物を舌で押し出すなど、「全然食べない…」という悩みが頻発します。

しかしこのような反応は、決して珍しいことではなく、多くの家庭で繰り返されている**“育児あるある”**です。

赤ちゃんにとって、食べ物はまだ“未知のもの”。

うしくん

大人のように「これは食事だ」と理解しているわけではないんだよね。

管理人

そう!だから警戒したり、興味を示さなかったりするのは自然なことなのです。

成長スピードや食への興味には個人差がある

赤ちゃんの発達には、驚くほどの個人差があります。同じ月齢でも「もうモグモグ食べている子」もいれば、「まだスプーンを見ただけで泣く子」もいます。

これは性格や体の成長、味覚の敏感さなどが影響しているためで、誰かと比べて遅れているからといって問題があるわけではありません。

また、日によって気分が違うことも。昨日はパクパク食べたのに、今日は口にもしない…。

そんな“波”があるのも、実は赤ちゃんにとってはよくあることなのです。

管理人

焦って無理に食べさせようとせず、「今日は食べる気分じゃなかったのね」と赤ちゃんのペースを受け入れてあげることが大切です。

ママ友やSNSの情報と比較しすぎないことが大切

最近ではSNSや育児アプリなどで、他の子の様子を見る機会が増えています。

「○ヶ月で3回食スタート!」「こんなに食べました!」という投稿を見ると、つい**「うちは全然進んでない…」と焦ってしまいがち**です。

しかし、他の子ができているからといって、あなたの赤ちゃんが“できていない”わけではありません。

それぞれの赤ちゃんには、育つスピードがあります

ママ友との会話でも同様です。「うちの子はもう何でも食べるよ」と言われると不安になるかもしれませんが、裏を返せば「うちも最初は全然だったよ」と話すママも少なくないはず。

管理人

育児に正解はないということを忘れないようにしましょう。

厚生労働省の調査にも表れている“普通の悩み”

実は、厚生労働省が行った「乳幼児栄養調査」でも、離乳食に関する悩みの中で**最も多いのが「食べてくれないこと」**という結果が出ています。

これは、赤ちゃんが離乳食を食べないことが“異常”ではなく、ごく普通のことであるという裏付けでもあります。

また、保健師や小児科医の多くも「無理に食べさせなくてOK」「体重が増えて元気なら心配いりません」とアドバイスしています。

うしくん

専門機関からの客観的な情報を知ることで、ママ・パパの不安はぐっと軽くなるよね!

「食べない理由」は赤ちゃんの発達によるものかも?そのサインと向き合い方

離乳食の初期

赤ちゃんが離乳食を食べないと、「どうして?」「嫌いなのかな?」と悩んでしまうことも多いですよね。

しかし実際には、**食べないことそのものが“発達過程のサイン”**であるケースが非常に多いのです。

「問題」ではなく「成長の途中」として捉えることが、親の心に余裕を生み出し、赤ちゃんの“食べたい”気持ちを育むことにつながっていきます。

食べない=発達の一部という視点を持とう

離乳食を始めたばかりの赤ちゃんが食べないのは、**“異常”ではなく“よくある現象”**です。むしろ、「食べない時期」も赤ちゃんの成長において必要なプロセス。

ミルク中心だった生活から、固形に近いものへと変わるこの時期は、赤ちゃんが五感を使って「食べ物とは何か?」を学んでいる最中なのです。

たとえば、じっと見つめる・手で触ってぐちゃぐちゃにする・口に入れてすぐ出す――こうした行動は、単に遊んでいるわけではなく、食べ物と自分の関係を確認している大事な学び

この“準備期間”をスムーズに過ごすことで、やがて自然と「食べたい」に変わっていくのです。

咀嚼力・飲み込む力・味覚の敏感さに注目

大人にとって“食べる”という行為は当たり前でも、赤ちゃんにとっては一つひとつが練習の連続です。

特に離乳食初期や中期では、咀嚼(かむ)力や飲み込む力がまだ未発達なため、うまく食べられないのは当然のこと。

また、赤ちゃんの味覚は非常に繊細。ごくわずかな苦味や酸味、舌ざわりの違いにも敏感に反応します。

「ペースト状が苦手」「とろみがあると吐き出す」といった反応はよくあること。

これはわがままではなく、感覚の発達が進んでいる証拠とも言えるのです。

食べなかった=失敗ではなく、「今日はこの味が苦手だったのかも」「この形がまだ難しかったのかも」と観察してみることが、赤ちゃんを理解するうえでとても大切です。

新米ママ

赤ちゃんの気持ちになって考えてみるのも必要なんですね!

月齢ごとの対応ポイントをおさらい

赤ちゃんの発達段階に合わせた接し方をすることで、離乳食はぐっとスムーズに進みます。

生後5〜6ヶ月の【初期】では、離乳食はあくまでも“慣れるための時間”。
1さじ食べられれば十分です。

生後7〜8ヶ月の【中期】では、食材の種類も増えますが、まだまだムラ食いが当たり前。

生後9〜11ヶ月の【後期】になると、「自分で食べたい!」という意欲が出てくる子も。
手づかみ食べなどを取り入れることで意欲がアップすることもあります。

どの時期でも大切なのは、“できないこと”に注目せず、“できたこと”を喜ぶ姿勢です。

管理人

月齢ごとの目安に合わせつつ、赤ちゃんの個性やペースを尊重してあげましょう。

小児科医も勧める「焦らない育児」がカギ

実は、多くの小児科医や専門家も「離乳食は焦らなくてOK」と繰り返し伝えています。

よくある相談として、「始めたけどまったく食べません」という声がありますが、それに対しての答えは一貫しています。

「成長していれば大丈夫。いずれ食べるようになります。」

体重が増えていて、機嫌も良く、排便もスムーズなら、それだけで問題ないとされています。

実際に、1歳前後までは栄養のメインは母乳やミルクという考え方が一般的。

離乳食は“食べる練習”の意味合いが強いのです。

育児に正解はありません。他の子と比べる必要もありません。

「今日の離乳食はお休みしようかな?」くらいの心の余裕が、赤ちゃんにとって一番心地よい環境をつくります。

ママ・パパの心がまえ次第で赤ちゃんの「食べたい」気持ちが育つ!

離乳食を食べさせるママ

離乳食の時間に赤ちゃんがなかなか食べてくれないと、つい「どうして食べないの?」「こんなに工夫したのに…」と気持ちが焦ってしまうもの。

でも実は、そんなママ・パパの心の状態が、赤ちゃんの“食べたい気持ち”に大きな影響を与えていることをご存じでしょうか?

赤ちゃんは大人以上に、周囲の空気や親の表情に敏感です。だからこそ、心がまえ一つで食卓の雰囲気がガラリと変わることもあります。

ここでは、「心の余裕」が赤ちゃんの食べる力にどうつながるのか、その具体的なヒントをご紹介します。

プレッシャーや焦りはNG!リラックスが成功の秘訣

「早く食べてほしい」「ちゃんと栄養をとってほしい」という気持ちは、親として自然なことです。

ですがその想いが強すぎて、毎回の食事が“課題クリア”のようになってしまうと、赤ちゃんにとってプレッシャーになってしまうことも。

赤ちゃんは大人の声のトーン、表情、態度を驚くほど敏感に感じ取ります。

イライラしたり、無言で食事を進めていたりすると、赤ちゃんも「なんだか嫌な時間だな…」と感じ、ますます食事に抵抗感を抱いてしまいます。

そんなときこそ、深呼吸して笑顔でリセット。「今日は食べない日かもね〜」と軽く流せる心の余裕が、赤ちゃんの安心感を育みます。

管理人

大切なのは、**“食べたかどうか”よりも、“楽しく過ごせたかどうか”**です。

楽しい雰囲気づくりが食事への第一歩

赤ちゃんが食事に前向きになるには、「食べる=楽しいこと」という印象を持たせることが重要です。

そのためにまず取り組みたいのが、食卓の雰囲気づくり

親が笑顔で声をかけながら、「おいしいね〜」「○○ちゃんもやってみる?」と明るい雰囲気で接するだけでも、赤ちゃんの表情が変わってくることがあります。

また、背景にテレビやスマホがあると集中が途切れがちになるため、食事の時間はできるだけ静かで穏やかな環境に整えることもポイントです。

焦って口に入れさせようとせず、赤ちゃんの表情や動作をよく観察しながら進めていくことで、少しずつ“食事=楽しい時間”と感じられるようになります。

「一緒に食べる」「見た目を変える」簡単な工夫

赤ちゃんは、親の行動をじーっと観察しています。

ママやパパが隣で美味しそうに食べている様子を見せるだけで、「自分もやってみたいな」という好奇心が育ちやすくなるのです。

とくにおすすめなのが、赤ちゃんと一緒に食卓を囲むこと

「赤ちゃん用のごはん」だけを用意して食べさせるのではなく、自分たちも同じタイミングで食事をとることで、食卓の一体感と安心感が生まれます。

また、食べ物の見た目や形を少し工夫するのも効果的です。

たとえば、白いおかゆをにんじんペーストで色づけしたり、小さなおにぎり状に丸めてみたりすることで、視覚的な刺激で「食べてみたい」という意欲が高まることがあります。

赤ちゃんの興味はほんの些細なきっかけから生まれるもの。

管理人

無理にではなく、“楽しく引き出す”意識がカギです!

“成功体験”の積み重ねが「食べる力」になる

赤ちゃんの「食べたい」という気持ちは、一度に育つものではありません。

少しずつ、“できた!”という小さな成功体験を積み重ねることが、自信につながっていきます。

たとえば、「今日は自分でスプーンを持てた」「ひと口だけ食べられた」――それだけでも、大きな進歩です。

ママ・パパが笑顔で「すごいね!」「上手にできたね!」とリアクションしてあげるだけで、赤ちゃんの自己肯定感はぐんと高まります

こうした積み重ねによって、食事への苦手意識が減り、「もっと食べてみたい」という気持ちが自然に育っていくのです。

焦らなくて大丈夫。“食べた量”ではなく、“前向きな一歩”を大切にする育児こそが、食べる力を育てる近道です。

まとめ

離乳食を食べないのは、赤ちゃんにとってごく自然な発達の一部です。

「どうして食べないの?」と不安になる気持ちは当然ですが、赤ちゃんには赤ちゃんのタイミングがあり、成長段階によってできることも異なります。

他の子と比べず、焦らず、今できることを一つずつ積み重ねていくことが大切です。

ママ・パパがリラックスして見守ることで、赤ちゃんも安心し、「食べるって楽しい」と感じられるようになります。

管理人

“今日は食べなくてもOK”と思えるくらいの心の余裕が、結果的に赤ちゃんの食べる力を育てる第一歩になります。

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この記事を書いた人

幼稚園教諭、保育士、4人の子どものママ。
男の子2人、女の子2人の4人を育てている。
重度の食物アレルギー・アトピー性皮膚炎持ちの子どもがいる。

年長・年中・年少の各学年の担任として、幼稚園で勤務。
留守家庭児童会にて勤務。
就学前の障害のある子どもの保育児童発達支援センターで勤務。
特別支援補助指導として中学校・高等学校で勤務。

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