離乳食の開始の目安は?時期に早い遅いはある?アレルギーの心配は?

離乳食 初期

離乳食を開始しようと思ったとき、色々分からないことがでてきます。

離乳食の開始の目安は? いつから? 味付けは? 進め方は? メニューは?

新米ママ

赤ちゃんも5ヵ月になったわ。そろそろ離乳食について考えなくちゃ!
でも・・・いつから始めればいいのだろう。
それに、どんな感じで進めていけばいいの?

管理人

そうね。離乳食をはじめる前に知っておいた方がいいことを、この機会に勉強しておくといいかもね。
ところで、離乳食はどうして必要なのかわかる?

新米ママ

う~ん。そう言われると、よくわからないかも。母乳やミルクだけじゃ、物足りなくなるから?
でも、わざわざ離乳食なんてしないで、大人と同じご飯が食べられるようになってから、普通の食事を与えればいいんじゃない?
その方が、ラクかなって思っちゃうけど、ダメなのかなぁ・・・。

管理人

そう思ってしまう気持ち、すごくよくわかる!
料理が苦手だったり、時間がなかったりすると余計に ”離乳食” のハードルが高く感じちゃうよね。

でも、大丈夫!

離乳食の基本の考え方を知れば、苦手意識が薄れるかも。

「離乳食」を”大変” ではなく、”楽しい” って思えるようにしたいですね!

目次

赤ちゃんだけじゃない! ママだって離乳食は初めてなんだ!

新米ママと赤ちゃん

はじめてママには、「離乳食」って未知の世界ですよね!

作り方もわからないし、食べさせ方もわからない。

どんな食材をどの様にして選んだらいいのか、わからない。

どんな手順で進めていけばいいのかも、よくわからない。

毎日が手一杯なのに、その上 ”離乳食” まで始めなきゃいけないの?と思ってしまう。

赤ちゃんが生まれてから、毎日が初めて経験することだらけで、それが次から次へと休みなくやってくる。

「もう、たいへ~ん!」「もう、わからな~い!」ってテンパってしまうママもいるのではないでしょうか。

実は私もそうでした。

赤ちゃんや子どもに関して、知識や経験がある私でもそうだったのです。

実際の子育ては想像以上に沢山のことをやらなければならないし、予期せぬことも起こるし、24時間毎日休める日もなく育児をしなくてはならないし、精神的にも肉体的にもヘトヘトでした。

さらには、料理があまり好きではなかった私。

毎日離乳食を作るのか…と思うと、得体の知れぬ重圧が私をおそいました。

離乳食 ~本音 心の声~

  • 離乳食を作るのって大変そう
  • 料理が苦手だから、面倒なのはイヤだな
  • 味つけ、自信ない
  • 毎日栄養バランスを考えて作らなきゃならないの?
  • アレルギーも心配だし
  • 忙しいから、離乳食を作ったり食べさせたりする時間がない

過去の私がそうだったように、赤ちゃんの離乳食をそんな風に感じてしまっているママもいるかもしれないですね。

わからないのは当然です。

だって、初めてなんだもの。

わからないのなら、知ってしまえばいいのです!

離乳食はなぜ必要なのか・・・?

それは、母乳やミルクだけでは栄養が足りなくなってしまうからです。

「離乳食」は食の基本です。

私たち大人が毎日食べている食事も全て、原点は離乳食にあります。

その基本の意味をきちんと知れば、離乳食への思いもきっと変化するはずです。

赤ちゃんに、手作りで安心・安全な離乳食を与えたい。

なるべく添加物の少ないものを食べさせたい。

旬の食材を使って、なるべく美味しいものを食べてもらいたい。

管理人

赤ちゃんを想う気持ちを大切にしながら、離乳食を進めていけるといいですよね。

離乳食の進め方の目安を舌の動きで考えよう

離乳食を食べる赤ちゃん
管理人

離乳食は赤ちゃんの成長に合わせて、おもに4つの段階に分かれています。
赤ちゃんの月齢をおおよその目安にするといいですよ。

月齢が進むにつれて、舌の動きが活発になったり、胃や腸の消化機能が発達したりと食べ物を体内に取り入れる準備ができてきます。

特に舌の動きの発達には段階があり、その成長に合わせて離乳食もレベルアップしていくイメージです。

管理人

当然、舌の発達にも個人差があります。目安はあくまで目安!!
育児本や離乳食本などの月齢にあまり影響されないようにしましょう。

”情報” ではなく、目の前にいる赤ちゃんの成長・発達をよく見ることが大切です。

ゴックン期(5~6か月頃)

おすわりが少しずつできるようになってきて、両手を動かせるようになってきた頃です。

赤ちゃんの様子を見ながら、あせらず離乳食を始めましょう。

あげる量は、1日1回1さじが基本です。

母乳やミルクはこれまで通り与えましょう。

ゴックン期の離乳食

なめらかにすりつぶした状態のものを与えます。

ポタージュのようなどろどろ状のものを飲み込んで食べます。

10倍がゆをさらにすりつぶしたもの

↓ (慣れてきたら)

やわらかくゆでた野菜をすりつぶしたもの

↓ (慣れてきたら)

火を通した豆腐や白身魚をなめらかにすりつぶしたもの(ゴックン期の後半)

【舌の動き】

この頃は、舌を前後に動かせるようになります。

食べ物を舌で奥の方に動かして飲み込みます。

モグモグ期(7~8か月頃)

寝返りをし頭をしばらく自分であげていられるようになってきます。

はいはいができるようになり、後追いも始まってくる子もいます。

離乳食は1日2回に増やし、食事のリズムを作ってあげましょう。

食材の種類を増やし、色々な味や舌ざわりを感じられるようにしましょう。

モグモグ期の離乳食

舌でつぶせる固さのものを与えます。

豆腐の固さのものを舌でつぶして食べます。

【舌の動き】

この頃は、舌を前後に加え上下にも動かせるようになってきます。

舌と上あごを使って食べ物をつぶして食べられるようになります。

カミカミ期(9~11か月頃)

つかまり立ちや伝え歩きができるようになってきます。

早い子はひとりで歩くことができ、運動量が増え、行動範囲も広がります。

離乳食を徐々に1日3回にしていき、食事のリズムを大切にするようにしましょう。

みんなで食べる楽しさを十分に感じられるような体験を!

カミカミ期の離乳食

歯ぐきでつぶせる位の固さのものを与えます。

バナナの固さのものを歯ぐきでかんで食べます。

【舌の動き】

この頃は、舌を上下・左右に動かせるようになり、食べ物をお口の中で移動させられるようになります。

ほっぺのところに食べ物を寄せたりもできるようになります。

パクパク期(1歳~1歳半頃)

歩けるようになる頃です。

手先・指先もだいぶ器用になり、出来ることが増えてきます。

1日3回の食事のリズムが定着する頃です。

毎日の生活リズムを整えてあげましょう。

自分で食べることを喜び、手づかみで食べることを楽しむようになる。

パクパク期の離乳食

肉だんごの固さのものを歯ぐきでかんで食べます。

【舌の動き】

この頃は、舌の動きがスムーズになり、ほぼ大人と同じような食材が食べられるようになってきます。

赤ちゃんの舌の動きの発達に合わせた進め方で、食べやすいものを与えるのが離乳食のポイントです。

管理人

舌の動きを把握しておくと食べられそうな食材についても具体的に想像できるようになりますね。

離乳食の開始の目安

スタート

離乳食の開始時期は、まわりの赤ちゃんと比べたりするものではありません。

育児情報による離乳食の開始月齢はあくまで目安

赤ちゃんは、一人ひとり体の発達や発育が違います。

もちろん、体だけではなく心の発達・発育のスピードも違います。

赤ちゃん一人ひとりの成長に合わせたかたちで離乳食を進めていきましょう。

月齢通りに進まないと、「うちの子大丈夫かな?」「どうして食べてくれないの?」と心配になったりイライラしたりしがちです。

でも、離乳食を5か月の前半でスタートする赤ちゃんもいれば、6か月の後半にスタートする赤ちゃんもいます。

すると開始時期は2か月近くも違ってくる…という現実がうまれてきます。

”5~6か月” とは、そういうことです。

例えスタート時期が同じだったとしても、進み方は赤ちゃんそれぞれ

みんなが同じように一緒に進んで行くなんてことはありません。

早く進んだ方がいいとか、遅いからダメなんてことも一切ありません。

月齢や進むスピードにこだわることなく、赤ちゃんの成長やペースを大事にして楽しく食べられるようにしましょう。

大人が焦ったりイライラしたりしていると、その気持ちは赤ちゃんに伝わってしまいます。

ゆったりとした気持ちで余裕をもって離乳食と向き合いましょう。

離乳食の1番の目的は、月齢通りに食べさせ進めることではなく楽しく食事をすることです。

管理人

大人が楽しい気持ちじゃないと、赤ちゃんも楽しくありませんよね!
月齢通りに進めることばかり気にしないようにしましょう。

離乳食、早すぎるのと遅すぎるのとでは、どちらがいい?

なに?WHAT!?の赤ちゃん
管理人

離乳食を始めるにあたって、大事なことは何か覚えていますか?

新米ママ

う~ん・・・。「周りの赤ちゃんと比べない!!」ことですか?

管理人

そうですね。赤ちゃんの成長には当然個人差があるので、その子に合った離乳食の進め方があります。

離乳食の進め方のポイント

  • 離乳食は、赤ちゃん一人ひとりの成長に合わせた形状で進めていくことが大事
  • 離乳食は、母乳やミルクだけでは栄養が不足するために必要
  • 開始頃の離乳食の目的は、栄養摂取のためよりは、食べ物に慣れ、飲み込めるようになること
  • 「食事って楽しい」と感じられる環境作りが何より1番!

5~6か月頃になると母乳やミルクの間隔が、3~4時間くらいになってきます。

昼間は起きていて、夜は寝るという生活のリズムも、なんとなく整ってくる頃です。

内臓の機能もだいぶ発達してきて、食べ物を消化する準備ができてくる時期でもあります。

では、離乳食が早すぎたり遅すぎたりした場合、どんなことが起こってしまうのでしょうか。

早くはじめた場合

  • 生活のリズムがまだ整っていないので食べることにゆとりをもてない
  • 内臓機能の発達もまだ十分とはいえない
  • どちらも不十分な状態での、見切り発車的な感じに陥ってしまう
  • 赤ちゃんがぐずる(離乳食を嫌がる)
  • 消化しきれず下痢をすることもある

遅くはじめた場合

  • 栄養不足になってくる
  • 食べること自体に興味をしめさなくなる
  • 咀嚼(そしゃく)が上手にできない
  • 母乳やミルクから離れられなくなる可能性も
管理人

離乳食は「早すぎても」「遅すぎても」どちらも好ましくありません。
赤ちゃんの様子や発達の度合いをきちんと見て判断するのが1番です!

アレルギーを起こしやすい食材には注意しよう

たまご
管理人

食物アレルギーって知っていますか?
今や赤ちゃんの10人に1人が食物アレルギーを起こす可能性があるといわれる時代なんです。

新米ママ

知ってます!
テレビや雑誌なんかでもよく見るし耳にするし、大人でも結構多いんですよね?

管理人

そうですね。赤ちゃんに限らず、大人でも食物アレルギーの人は多くなってきました。

アレルギーは、主にたんぱく質が原因だと言われています。
離乳時期は、消化機能の成長が未発達なので、特に気をつけなくてはなりません。

成長とともにアレルギー反応が少なくなっていって、食べられるようになることもありますし、そうじゃない場合もあります。
アレルギーを起こしやすい食材というのがあるので、与えるタイミングや量にも気を配りましょう!

新米ママ

へぇ~、アレルギーを起こしやすい食材があるんですね!
どんなものがあるんですか?

管理人

代表的なものは、卵・小麦・牛乳(または乳製品)・そば・ピーナッツ
大豆製品や魚介類、肉類にも注意した方が必要です。

ちなみに、我が家には重度食物アレルギーの子がいるので、食物アレルギーについては別の機会に詳しく話しますね!

食物アレルギーについては、心配しすぎもよくありません

もし、次のような症状があらわれたら、それはアレルギーである可能性が高いです。

もしかしてアレルギー? こんな症状をチェックしよう

  • 顔や口のまわりなどが赤くなり、湿疹が出ていないか
  • かゆがっていないか
  • 目が充血していたり、まぶたが腫れていたりしていないか
  • 嘔吐や下痢をしていないか
  • 激しく鼻水を出したり、せきを出したりしていないか
  • 呼吸がゼイゼイして、苦しそうではないか

少しでも気になる症状が出たら、自己判断はせず必ず病院でみてもらって下さい。

はじめて食べさせる食材は、1度にたくさん与えません。

特にアレルギーを起こしやすい食材の時には、必ずスプーンに1さじから始めて下さい。

アレルギーの心配がある食材は、無理せず月齢に注意して与えるようにしましょう。

アレルギーは必ず起きるわけではありません。

少量ずつ与えるようにすれば、もしアレルギー反応が出たとしても、重症にはならないはずです。

アレルギー反応が起きた場合

  • 何を食べてそうなったのか
  • 食べた量はどれくらいか
  • 赤ちゃんの健康状態はどうだったか
  • 症状はどんなものだったか

などを、書き記しておくといいでしょう。

管理人

目に見える症状があらわれた場合は、写真で状態を残しておくと病院に行ったとき説明がしやすいと思います。

卵と牛乳を一緒に与えてアレルギー反応が出た場合

卵と牛乳を一緒に与えてアレルギー反応が出た場合、どちらの食材が原因なのか、どちらも原因となっているのか判断がつかなくなるので、初めて赤ちゃんに食べさせる食材は、1回につき1種類にするのが好ましいですね!

管理人

うちの子の場合は、5ヵ月の時に「卵ボーロ」を食べさせたら口の周りが赤くなり…
最初はアレルギーだなんて思わなくて、何度か食べさせてしまいました。

いつも口の周りが赤くなるので「もしかして!?」と思い病院に連れて行きました。
まず血液検査をして、その間卵は食べさせず、結果が出てから医師と相談しながら除去食を開始しました。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

幼稚園教諭、保育士、4人の子どものママ。
男の子2人、女の子2人の4人を育てている。
重度の食物アレルギー・アトピー性皮膚炎持ちの子どもがいる。

年長・年中・年少の各学年の担任として、幼稚園で勤務。
留守家庭児童会にて勤務。
就学前の障害のある子どもの保育児童発達支援センターで勤務。
特別支援補助指導として中学校・高等学校で勤務。

コメント

コメントする

目次