妊娠して最初に乗り越えなくてはならないものとして「つわり」があります。
「つわり」が全くこない人もいれば、初期の段階で終了する人・出産するまで続く人など、症状も期間も辛さも様々です。
つわりの状態は予測が出来ないため、普段の生活や職場での対応に困ってしまうこともあるかもしれませんが、基本的な知識を頭にいれておくだけで、ほんの少し先が見通せるようになるのではないかと思います。
そうだね。つわりがあるかないかは、なってみないとわからないからね。
私の場合も4人とも症状が違ったよ。
長女の時は重症で、自宅から病院が近かったこともあり、入院こそしなかったけど、通院で点滴もしたし、1ヵ月で9㎏も体重が減ってしまったの。
吐いてばかりで何も食べられなかったから、ほとんど寝たきり状態だった。
わ~・・・。大変そう。
嫌だな~。
確かに大変だったけど、つわりがどういうものなのか、どんな症状があるのか、どうやって対処すればよいのかを先に知っていれば、不安も少なくなるし乗り越えていけると思うよ!
つわりは、そうなってみるまで、あるかないか、どんな風なのかはわかりません。
- ない人もいれば、軽い人もいて、重い人もいる
- 期間が短い人もいれば、長く続く人もいる
- その症状も度合いも、人によって違う
私の場合も、4人とも全く症状も期間も違いました。
でも、あまり不安になる必要はありません!
「つわり」がどういうものなのか少しでも知っておけば、いざそうなった時に不安になったり慌てたりしなくて済みます。
なぜ つわりはあるの?
どうして妊娠初期に「つわり」というものが起こるのでしょうか?
ホルモンの影響であることが考えられていますが、まだ確かなことはわかっていないようです。
症状やつらさ・程度にも個人差があり、「こんな風にすると軽くなりますよ」「こうすればいいですよ」という明確なものもありません。
精神的ストレスの影響もあるとされているので、精神面のケアも大事にしていきましょう。
私の場合も、外出している時はつわりがおさまっていたなぁ。
家にいる時はひどかったよ。
職場だったり、病院の受診だったり、買い物や散歩などで外へ出掛けたり、家の外へ出るとつわりは一時的におさまることがあります。
外へ出るというのは、自分では自覚していなくても多少は緊張感があるものです。
心の持ちようで多少はつわりも和らいだりします。
精神的な面もつわりに影響があるので、体調のよい時は積極的に外へ出てみるのもおすすめです。
つわりはいつから?いつまで続くの?
つわりって、いつから始まっていつ終わるんですか?
つわりの始まりと終わりは、一番知りたい情報だよね!
いつ頃から始まってどのくらい続くのか、知りたいしわかっていると心構えもできるから安心だよね。
でもね、はっきりといつからいつまでとは言えないの。
おおよその期間や、どんな症状があってどう対処すればよいのかの目安はあるから、それを参考にするといいと思うよ。
「いつ妊娠して」「出産する日はいつなのか」は、誰にもわかりませんよね?
それと同じで、「つわり」もはっきりとした時期や症状を決めることはできません。
期間や症状も人それぞれ違うので、「こうですよ!」と断言することは出来ないのが現実です。
つわりの期間は?(管理人の実例4パターン)
つわりは、妊娠初期の5週~6週頃に始まり、おおよそ12週頃までにおさまると言われています。
でも、何度もお伝えしているように、個人差があるので一概には言えません。
私の場合も、4人のつわりは全て期間も症状も違ったので参考までに載せておきますね。
実例1.つわりがひどく点滴治療、1ヵ月で体重が9㎏減
- 5週目からつわりが始まる
- きっかけは、「ご飯の炊けるにおい」で吐き気が急にきた
- その後は様々な「におい」に反応。特に食べ物がダメだった
- 常に吐き続け、ご飯も食べられなくなり、胃液を吐く状態に
- 水分も飲めばすぐに吐くの繰り返し
- 具合が悪く起きていることも出来ず、寝たきりが続く
- とうとう病院を受診。入院こそしなかったが、通院して点滴を打つ
- 1ヵ月で体重が 9㎏も減ってしまい、歩くことも困難になるほどふらふら
- 梅干しやレモンなど、酸味のあるのもは食べられた
- 6ヵ月の終わり頃に、ようやくおさまった
私の大好きな食べ物 → 「炊きたての白いご飯」
・・・だったのに、皮肉にも炊飯器から立ち上がるご飯が炊けるあの匂いが、つわりの始まりのきっかけでした。
その後は、様々な食べ物の匂いがダメになり、家族が食べているときは別部屋にいるという状況でした。
1日のほとんどを洗面所やトイレで過ごし、しまいには水を飲んでもすぐに吐いてしまう状態にまでなっていました。
お風呂に入っていても吐くのは止まらない状態でした。
どんどん体重が減っていき、辛すぎたのと赤ちゃんのことが心配だったので、なんとか病院に行き診察してもらいました。
家と病院が近かったこともあり、通院で点滴治療をすることになりました。
急激な体重減と寝たきり生活1ヵ月だったため、体力はなくなり歩くのもやっと。
筋力も驚くほど落ちてしまいました。
いや~、ほんとにこの時は辛かった。
赤ちゃんだけではなく、自分もダメになるかと思ったよ。
でも、いつまでもひどい状態が続くわけではないので、頑張って乗り切るしかない!!
私の場合は、1ヵ月半ほどでだんだんよくなっていったよ。
実例2.起きている時間は常に食べている?食べづわり
- 6週目頃からはじまる
- 1人目の時とは違い、「食べづわり」となる
- 朝、目覚めた瞬間から気持ちが悪くなるので、枕元に「アメ」を常備しすぐ口に入れる
- 何か食べていないと吐き気がくるので、常に「アメ」「チョコ」を口に入れていた
- カロリーが気になるので、「ノンカロリー」のものを選んで買いなめていた
- 6ヵ月の終わり頃には徐々におさまっていった
食べづわりは、体重が増えます。
妊娠しているとはいえ、過去最高の体重になりました。
本当に常に何かを食べていないと、気持ちが悪くなってくるのです。
目が覚めた瞬間、気持ち悪いのです。
目覚めるのと同時に、頭の上に常備してあるアメに手を伸ばし、起き上がる前に口に入れていました。
起きた瞬間からアメ。
夜は、寝ながらアメというわけにはいかないので(虫歯になってしまうので)、眠たくなるギリギリまで起きていて、布団に入ったら「気持ち悪くなる前に寝よう作戦」を実行していました。
それでも気持ち悪さが襲ってきたら、意識を他に集中させ(全く別のことを考える・大丈夫だと自分に強く言い聞かせる)気持ち悪さから逃れるようにしていました。
どうしてもダメな時は、アメやチョコを食べ、もう一度歯磨きをしてから寝ていました。
それくらい、食べづわりがひどかったです。
最初は何も気にせず口にしていましたが、”食べづわりの終わり” が全く見えなかったので、スーパーへ行き「ノンカロリー」のものを探して買うようにしました。
アメは、ゆっくりなめていれば吐き気を感じない時間も長くなるので、おすすめです。(ノンカロリーでね!)
1人目の吐くつわりも辛かったけど、「食べづわり」もキツかった。
常に食べ物を口に入れている生活は、精神的にも不安になったりもしたかな。
「こんなに食べて大丈夫?」って。
食べている分、運動も積極的に取り入れたよ。
実例3.一体いつまで? 出産直前まで続いたつわり
- 6週目頃からはじまる
- 1人目の時ほどひどくはないが、吐き気がする
- 吐き気がひどくないこともあり、吐くのを抑えるコツをなんとなくつかむ
- (コツ1)気持ちを吐き気からそらす
- (コツ2)胸を軽くトントンおさまるまで叩く
- 産む直前までつわりが続く
なんと3人目は、妊娠中ずーーっとつわりが続きました。
つわりが始まった頃は、吐いていましたが、「なんとなく気持ちが悪い」という感じがずーっとある、そんなつわりでした。
ひどい吐き気ではありませんでしたが、さすがに出産するまで続くと、嫌気がさしました。
噂では「産むまでつわりがある人がいる」ということは聞いてはいましたが、まさか自分がそうなるとは・・・。
本当に産む直前までつわりってあるんだ、とある意味感心しました。
3人目ということで、当時は2才と4才の上の子達の育児をしながらのつわりだったので、やはり大変でした。
不思議なことに、出産後は嘘のようにピタッとつわりはなくなっていました。
出産直前まで続くつわりは、もういい加減イヤになったね~。
「もう、うんざり」というのが正直な気持ち。
あそこまでつわりが終わらないと、もうがっかりって感じだったよ。
実例4.え? ないの? ないに等しいつわりだったけど・・・
- 6ヵ月ころから、軽いつわり
- なんとなく気持ちが悪い程度
- 気がついたら、つわりがなくなっていた
4人目の妊娠の時は、つわりはほとんどないに等しいくらい軽かったのですが、切迫早産で1ヵ月の入院をしました。
当時6才、4才、2才の子どもがいる中での1ヵ月の入院は、私的にも家族的にも辛いものがありました。
1番上の子は小学1年生、2番目は幼稚園の年中、3番目は自宅にいる、という状態での1ヵ月の入院です。
- 子ども達も大変
- 家族も大変
- 家事も大変
つわりも大変ですが、1ヵ月の入院もそれはそれで大変でした。
切迫早産については、また別の機会に詳しく書きますね。
妊娠初期に軽~く気持ちが悪い感じが続いただけで、つわりは終了。
時期も短かくて、1ヵ月もなかった感じだったかな。
「つわりがない妊娠って、なんて快適なの!」って思ったもの。
人によって違う8パターンのつわりの「症状」と「乗り越え方」
つわりの症状は、人によって異なります。
症状が1つの場合もあれば、いくつか同時に起こる場合もあります。
また、次々に色々な症状があらわれる場合もあり、「こんな症状」とは言えません。
ここでは、代表的なつわりの症状を8パターンあげてみましたので、ぜひ参考にしてみて下さい。
1.においに敏感になる
においが気になる人は多くいます。
私のように、特定の食べ物のにおいが苦手になることもあれば、家の中・化粧品類のにおい等、その他の生活臭が気になってしまう人もいます。
苦手なにおいもあるけど、逆に大丈夫なにおいがあったりもします。
私も梅干しやレモンなどのにおいは平気どころか好んでいました。
食べ物のにおいが気になる人は、冷たいものを食べ(冷えているとにおいが気にならない)、自分の食べられるものを食べるといいでしょう。
窓を開け部屋の空気を入れ換えたり、マスクをしてにおいをシャットダウンしたりして、においを感じない工夫も有効です。
2.吐き気がする・吐いてしまう
吐く(嘔吐)は、つわりの代表的な症状です。
吐くと想像以上に体力が奪われ、精神的にもぐったりします。
赤ちゃんのためにと、吐くのがわかっていても、つい頑張って食べてしまいがちです。
食べては吐き、逆に体力が消耗してしまうのなら、あまり無理をして食べるのは得策ではないかもしれません。
何も食べられない時は、意識して水分だけは摂るようにしましょう。
氷を口の中に含み、フルーツのアイスキャンディーを食べるなど、水分を摂る工夫が必要です。
自分に合った方法を見つけ、なんとかつわりの時期を乗り越えましょう。
「何も食べられない」「水分すら摂れない」のなら、迷わず病院を受診するか相談するようにしましょう。
3.食べられない
お腹の中に赤ちゃんがいると思うと、食べられなくても頑張って食べようとしてしまいます。
吐くことで「赤ちゃんに栄養がいかない」「どうしよう」と考えすぎてしまうのは、精神的なストレスとなり逆効果です。
食べられなくても飲めるのなら、野菜やお肉が入ったスープを飲むのも対策の1つです。
野菜やお肉のエキスがたっぷりのスープを飲むだけでも、栄養も塩分も摂取でき精神的にも違うと思います。
脱水症状にならないよう気をつけ、何も食べられなくても水分が摂れているならO.K.だと考えましょう。
ひどいつわりの状態は、いつまでも続くわけではありません。
つわり自体はなくならなくても、だんだんと症状は軽くなっていきます。
どうしても心配なときは医師に相談するようにしましょう。
4.飲めない
食べられない状態だとしても、水分だけは摂るようにします。
水でもいいし、スポーツドリンクでもいい、ジュースでもお茶でも自分が飲めるものを飲みましょう。
一気に飲むと吐いてしまう場合は、ほんの少しを口に含み流し込む感じで水分を取りこみましょう。
氷をかじったり、なめたりして水分を摂る方法もあります。
飲んでも吐いてしまう・どうしても飲むことができない時は、重症になる前に病院を受診するといいでしょう。
5.朝起きると、胸がむかむかする
空腹になるとむかむかして気持ちが悪くなる場合があります。
食べづわりの時もそうですが、空腹時にすぐに何かを食べられるよう、枕元にお菓子やパンを常備しておくといいでしょう。
起きてすぐに水分を摂るのもおすすめです。
6.食べていないと気持ちが悪くなる
常に何かを食べていないと気持ちが悪くなる、いわゆる「食べづわり」。
空腹だとむかむかしてしまいがちなので、何かお腹に入れるといいでしょう。
しかし、体重の増加やむくみにも気をつけなくてはならないので、カロリーや糖分・塩分の多い食品はなるべく避けるようにしましょう。
口の中に長時間含んでいることができる、アメやガムがおすすめ。
ノンシュガーのものを選ぶのがいいでしょう。
ただし、長く口の中に食べ物をとどめておくのは、虫歯になるリスクが高まるので、歯磨きはこまめにするようにしましょう。
7.歯磨きができない
- 歯ブラシを口に入れただけで、吐き気が起こる
- 歯磨き粉のにおいや味がダメ
つわりの時期は、口の中の衛生状態が悪くなりがちです。
歯磨き粉が使えなくても、歯ブラシでブラッシングするだけでも違います。
歯ブラシを口に入れられない人は、こまめに口をゆすぐだけでもいいので行いましょう。
妊娠の時期によっては、歯医者さんで治療ができなかったりするので、口の中の衛生状態を保つことを意識して下さいね。
8.体重が減ってしまった
少しくらい体重が減っても大丈夫です。
女性はもともと体に脂肪を蓄えているので、多少の体重の減少は気にすることはありません。
お腹の赤ちゃんにも影響はないと言われています。
ただし、つわりの症状がひどくて、1週間に1~2㎏も体重が減っているのなら、脱水状態も考えられるので、病院でみてもらったほうが安心だと思います。
他にも、「眠たくてたまらない」「疲れやすくなった」ということがある人もいます。
いくら眠っても眠い時は、好きなだけ眠るようにするといいよ。
「ママ、安静にしてね」という赤ちゃんからのサインだと思って過ごすといいかも。
そっかぁ。「つわり」って人それぞれなんですね。
ちょっと怖いし嫌だなぁ~。
私の場合は、どうなんだろう。ちょっと不安になってきちゃいました。